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2008年10月23日 (木)

二歳児の気持ち

二歳児の気持ち

二歳児が、何でも一人で、自分でやってみたいけれど、能力が追いつかなくてイライラしてしまう気持ち、なんだかよく分かる。

外国で暮らしていて、表現したいこと、伝えたいことは沢山あるのに、中々理解されないとき、ボキャブラリーが足りないときの気持ちと似ているのかもしれない。

どのくらい気持ちを汲んであげればいいのだろう

どのくらい待ってあげれば良いのだろう

どのくらい叱れば良いのだろう。

子供と過ごす時間の一つ一つが、初めてのことの繰り返し。

母親になって二年以上経つといっても、二歳児を育てると言う経験は初めてだ。

じっと考えてしまうと難しいことばかりだけれど、

実際は、そう悩むことなく、反射的に叱ったり、褒めたり、待ったり、一緒に笑ったりしている。

子育てのやり方には正解というものは無く、色々なスタイルがあるのだろうけれど、実際は、次から次へと起こる子供の行動一つ一つを研究している暇は無い。一瞬一瞬の条件反射的な判断の繰り返しだ。

反射的に出てくる自分の反応を後で考えてみると、人は育てられた通りに子供を育てるのだなあと思う。

**ちゃんがやってくる。

娘は何をどこで間違ってしまったのか分からないけれど、

「私がする」→「**チャンがやってくる。」

「私が食べる。」「**ちゃんが食べてくる」

「私が行く。」「**チャンが行って来る。」

何でもなんでも「くる」を語尾に付ける。

きちんと直せば覚えるだろうけれど、何となく面白いのでそのまま放っている。その内きちんとした言葉遣いを覚えるだろうから。

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2008年10月21日 (火)

「ところで、どうしてモロッコなんですか?」

「ところで、どうしてモロッコなんですか?」

初めて会う人としばらく話をして、ちょっと間が空くと、必ず聞かれる質問。

「ところで、どうしてモロッコなんですか?」

時間が無いとき、何となく気乗りしないときは「さあ、どうしてなんでしょうね。」と言って話題を変えてしまいますが、本当はちゃんと、話せば長い理由があります。

私がはじめてアラブ・イスラム圏に触れたのは、四歳のときのこと。

母の姉の夫が駐在しているアメリカ・ニュージャージー州に三ヶ月滞在する機会がありました。

ちょうど夏休みだったので、私は近所の幼稚園のサマースクールに通う事になりました。

いきなり異文化の中に放り込まれた私はもちろん嫌がって初日は大騒ぎをした記憶がありますが、しばらくすると英語でお友達たちと遊べるようになり、楽しく通園するようになりました。その幼稚園は非常にインターナショナルで、様々な肌の色の子供たち、先生が居て、その中にマリアム先生というアラブ系の先生が居ました。

彼女とのふれあいが、初めてのアラブ・イスラム圏とのふれあいでした。

日本に帰国後、「せっかく覚えた英語を忘れてしまうと勿体無いから」

と母が言い出し、私は近所の英語のクラスに通うようになりました。

たまたま知り合いの紹介で通い始めたお宅の先生のご主人はパレスチナ人の画家。

日本人の奥様(先生)とアメリカの大学留学時に知り合い、二人の娘さんと日本で暮らして居ました。パレスチナ人のご主人は、直接の先生では無いのだけれど、自由業だから家に居ることが多く、クラスが終わった後、よく遊んでもらいました。

彼が作ったレモンの蜂蜜付けをよく食べさせてもらいましたが、今考えてみると、ご主人の故郷の味なのでしょう。よく遊んだ二人の娘さんの名前はモナちゃんとマリアムちゃん。

三番目のふれあいは大学時代。

大学生になったら、アルバイトをして世界中を旅しようと思っていた私は、ある春休み、友人と連れ立ってヨーロッパをめぐることにしました。

飛行機でロンドンまで飛び、陸路でフランス、スペインを回り、マドリッドから南回りで日本に帰国する計画です。

ヒースローに到着して、地下鉄でロンドンの中心部まで出たのは良いけれど、はじめてみるヨーロッパの町並みに圧倒されて、地下鉄の駅から離れるのが怖くなったり、大英博物館に行き、あまりのスケールに疲れ果てたり、お金が無くてフィッシュアンドチップスばかり食べたりして過ごした後、バスでパリに行きました。

パリでもやっぱり物価が高く、ユースホステルに泊まり、毎日シシカバブと果物ばかり食べていました。

おなかが空くと気力も萎えて来ます。

ある日、「一日くらいは贅沢したいね。」と言う話になり、持っていたフィガロのパリ特集をペラペラめくってみた所、「Chez Omar」と言うクスクスやさんが目に付きました。

「贅沢」と言っても、学生だった私たちにはフランス料理は敷居が高すぎます。

何となく、日本では中々味わえないようなエスニックがこの日の食事にふさわしい気がしたのでした。

行ってみるととても立派なお店でした。(今考えてみると、それなりにカジュアルなお店だったのですが、毎日露天のシシカバブだった私たちには非常に立派な店に見えました。)

私たち以外は、殆どがフランス人のきちんとしたカップル。

何となく緊張しながら良くわからないメニューを見ていると、花売りのおじさんとそのお友達らしき顔の濃いおじさんが近づいて来ました。

日本から来たの?学生?

パリの食事は気に入った? 気に入ったもなにも、毎日シシカバブと果物ばかりでよく分からないけれど、パリ自体はとても素敵で来られてよかった。

などと言う話をしているうちに、花売りのお友達だと思っていたおじさんが、ここのお店のご主人、オマールさんで、アルジェリアから来た人だと言うことが分かりました。

「私は日本が大好きで、この店にも日本人のデザイナーがよく来てくれるんだ。

せっかくわざわざ来てくれたのだから、私の国の美味しい食事を堪能して言って欲しい。

今日の食事はご馳走するので、遠慮なく味わって行って。」

ええ~本当に?

と思う間もなく、私たちのテーブルには沢山のお料理が運ばれてきます。

アラブ風サラダ、シシカバブ、クスクス、煮込み、ブリワット・・・

周りのテーブルは上品なカップルが上品に食事をしているのに、私たちのテーブルだけてんこ盛りです。

私たちは、「本当に大丈夫なのかな」「後で請求されたらどうやって支払う?」

などと会話しながらも、旺盛な食欲でどんどんご馳走を頂きました。

最後にデザートや果物、お茶まで頂いた後、また、オマールさんが近づいてきました。

「今日は僕のお店に来てくれてありがとう。もしまだ時間があるのだったら、パリにもう一軒お店があるから来なさい。またご馳走するよ。」

「ええ・・・本当にありがとう御座いました。この旅行中、こんなにおなか一杯食事をしたのは今日が初めてです。」

「そう言って貰えるとうれしいよ。明日も是非来なさい。そうそう、時間があるのだったら、是非モスケドパリに行って見なさい。とても綺麗な場所だから。モロッコの雑貨も見られるし、お茶も飲めるしハンマムにも入れるよ。」

「本当にご馳走様でした。」

「もう本当におなかが一杯だね」

「明日は絶食でも良い」

などと馬鹿なことを話しながら、幸せな気分でホテルに帰りました。

あつかましい学生の私たちは、翌日も、彼の「もう一軒のレストラン」でご馳走になり、モスクに行き「うわー甘いね」と言いながらミントティを飲み、モロッコ雑貨を見て、パリの中のエスニックを堪能。

パリ滞在の最終日、ポストカードを集めることが趣味だった私はポンピドゥセンター近くのポストカード屋さんに入りました。

あるカードに目が留まりました。

黒いターバンで頭をぐるぐる巻きにして、目だけ出した男の人のアップの写真です。

不思議に惹きつけられるものを感じて、カードを買い、パリを後にしました。

あの人は一体何者なんだろう?

見ず知らずの私達にどうしてあそこまで親切にしてくれたのかしら?

その後、パリに行く機会があり、何度かお店に行ってみましたが、オマールさんとお会いすることは出来ませんでした。

今考えてみるとあれは、イスラム的な「喜捨」だったのだと思います。

見ず知らずの旅人に親切にすることも、イスラム的な行為です。

きっと、オマールさん&レストランのスタッフにしてみれば、よくある親切の一つだったのでしょう。そして、フィガロのパリ特集に「パリのエスニック」特集ページが組まれたのも、編集部の気まぐれだったのかもしれません。

が、貧乏旅行中だった私たちに取っては忘れられない出来事でした。

その経験が、その後のモロッコへの旅やビジネス、結婚やモロッコ人とのハーフの娘の誕生に繋がるのですから、人が人に及ぼす影響と言うのは不思議な力を持っているなあと思います。

その後も色々なところに旅をするようになり、モロッコに行き始め、しばらくして、「SAHARA」と言う写真集と出会いました。

日本人の写真家、野町和嘉さんによるサハラ砂漠の写真集でした。

素敵だなあと思ってみていると、見開き一杯に見覚えがある写真がありました。

パリで買った、あのポストカードの写真でした。

ディアモロッコ/宮本 薫

http://www.dearmorocco.com/

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2008年10月 9日 (木)

Table du Marche (タブル ドゥ マルシェ)



Table du Marche (タブル ドゥ マルシェ)

新市街の高級住宅&五つ星ホテル街、「イベルナージュ」の一角にある「イベルナージュホテル&スパ マラケシュ」一階のレストラン。
海辺の町から毎日届くモロッコ産のお魚を使った料理がおいしいです。
ホテル内には、在住フランス人に人気のパティスリーもあります。(ここのパンナコッタは中々美味しいです。)

連絡先 Angle Avenue Echouhada et Rue des Temples
+212 24 42 41 00
contact@hivernage-hotel.com
http://www.hivernage-hotel.com/
営業時間 ランチ&ディナー 営業時間未確認。ホテル内なので年中無休と思われますが要確認。
業種 レストラン
価格帯 高め
エッサウィラやアガディールから直送されるお魚料理が特に美味しい。モロッコのフランス料理店としては、レベルは高め。
客層 ホテル宿泊客、観光客、在住フランス人、モロッコ人など。
ドレスコード 五つ星ホテル内なので、夏場はリゾート系ファッションも良く見かけます。
メニュー 前菜:80DH~
お魚料理:150DH~
パスタ:100DH~
ミネラルウォーター(国産) 30DH
エスプレッソ:25DH
お勧め お魚のパイ包み焼き
行き方・帰り方 五つ星ホテル街の一角にありますので、歩いても比較的安全な地域です。
タクシーで行く場合は、「ホテルイベルナージュ」で大抵の運転手さんには通じます。
ホテル周辺で待機しているタクシーは、割と高め。ディナーが終わった時間帯だと、待機料として通常の50%増し位取られるので、それが嫌な場合は流しを拾ってください。
コメント イベルナージュ地域の一角にあるフレンチモロカンな素敵なホテルのメインレストラン。
マラケシュ在住フランス人にも人気のお店です。
ホテル地下にスパがあるので、ハンマムに入りマッサージを楽しんだ後、レストランでランチ。と言うのもお勧め。






ディアモロッコ/宮本 薫
http://www.dearmorocco.com/

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2008年10月 6日 (月)

Dar Yacout(ヤクート)



Dar Yacout(ヤクート)

マラケシュでは一番古い、高級モロッコ料理レストラン。
「どこにレストランがあるの?」と言うようなメディナの路地の一角にある。お料理だけでなく、テラスで頂くアペリティブ、狭い螺旋階段、中庭で奏でられる音楽など、全体の演出が素敵。経営者は現在二代目のモロッコ人。最近は外国人オーナーで、アレンジされたモロッコ料理のお店が多いが、ここはモロッコ人オーナー&伝統的なモロッコ料理を食べさせてくれる。
サービスは、良くも悪くもモロッコ風。要予約(出来るだけ早めに)。席は中庭の水辺がベスト。
とにかく量が多いのでおなかを空かせて行ってください。

連絡先

電話:+212.(0).24.38.29.29
Fax.:+212.(0).24.38.25.38
Email : yacout@menara.ma
79, Derb Sidi Ahmed Soussi / Bab Doukkala - Marrakech

営業時間 夜8時頃~夜中
業種 モロカンレストラン
価格帯 コースのみ。700DH(ドリンク込み)
伝統的なモロッコ料理の味。美味しい。コース料理のみ。内容は通常お任せだが、食べられないものなどある場合は予約時に伝えたほうが良い。
テラスでドリンク→席を移動→モロッコ風前菜(10種類位)→パスティリャ→タジン→クスクス→モロッコ風のパイ→モロッコ菓子→ミントティ又はコーヒー。
客層 観光客/在住外国人モロッコ人半々位。
モロッコのレストランとしてはかなり高価格帯のお店だが、第二の自宅のように使うモロッコ人セレブが来ていたりして、人間観察も面白い。
建築・インテリア アメリカ人建築家ビル・ウォリスのデザイン。最近では外国人デザインのメゾンホテルやレストランが珍しくないが、オープンから20年経つこのお店は、外国人から見たエキゾチックなモロッコをイメージしたインテリアの走り。
ドレスコード 時間が遅くなればなるほど、ドレスアップしたお客さんが目立つ。物凄いアクセサリーにイブニングドレス姿の人も居れば、シンプルなワンピース姿の人も居る。
カジュアルな格好で行くお店ではない。
こんな時に。 ゴージャスな世界を経験してみたい。
旅の思い出作りに。
ロマンチックなディナー。
アラビアンナイト的な世界を楽しみたい。
メニュー コースのみ。700DH
行き方・帰り方 メディナの中にある。タクシーで「ヤクート」と言うとたいてい分かる。お店には看板など出ていないが、予約時間前後にはモロッコの伝統的な民族衣装を着たドアマンが待っていてくれる。(予約時に、何時頃、何で到着するか伝えておくと安心です。)帰りもタクシーを呼んでもらえる。自分の車の場合は、近隣の駐車場まで送り迎えしてくれるので安心。
コメント 10年ほど前に、お客さんに連れて行ってもらって以来、日本からのお客様の接待などで時々行くレストランです。
お値段はそれなりにしますが、日本には無い、モロッコならではの時間を楽しむことが出来ます。
フルコースですので、時間が掛かります。大体20時スタート、終わるのが24時頃です。
オノヨーコや皇室のメンバーも訪れたお店として有名。この人たちはいったいどこに住んでいるの?と言うようなモロッコ人セレブも見かけるお店です。


























ディアモロッコ/宮本 薫
http://www.dearmorocco.com/

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2008年10月 3日 (金)

Tachibana(橘)

以前もフォトダイアリーでご紹介しましたが、お勧めの和食レストランです。



Tachibana(橘)

連絡先 212(0)24 38 71 71
info@tachibana.com
38 darb Bab Ksiba
営業時間 営業時間:夜7時半~11時まで (月曜定休/日曜日のみランチあり/まとまった休業日あり。要電話確認)
業種 業種:和食レストラン
価格帯 非常に良心的な価格設定です。
日本から来られる方には中々分からないと思いますが、日本食材を調達することが非常に難しいマラケシュで、これだけ美味しくきちんと作られている和食をこの価格で提供されていると言うのは本当に凄いなあ・・・と思います。
非常に繊細で美味しい味付けです。
特に、ノルウェーから取り寄せていると言うサーモンを使ったお料理が絶品。
日本食の競争が少ないマラケシュでありながら、常に美味しいものを美味しく食べてもらおうと言う気持ちが伝わってくるお料理で、毎回心から幸せな気持ちになります。
客層 ちょっと前まで在住日本人ばかりでしたが、最近はガイドブックに掲載されたのか、欧米系の観光客や、在住外国人、裕福なモロッコ人など多彩な顧客層です。
ドレスコード 観光客も多いので、それほど気になりません。普通にこぎれいな程度で大丈夫です。
こんな時に。 旅行中、和食が恋しくなったら。
と言うくくりにしてしまうのは勿体無いのですが・・・
メニュー シディアリ(ミネラルウォーター大) 30DH
日本茶(ポットサービス) 40DH
コース(旅館) 200DH

そのほか単品で和風の美しくて美味しいサラダ、刺身盛り、寿司盛り合わせなどあり。
(2008年8月現在)
お勧め
行き方・帰り方 タクシーで「バブ・クシーバ、アコテマムニア」と言うと分かると思います。
小さな門の前で降ろされます。門を入ってすぐのところに看板が出ています。
帰りはお見せの方がタクシーを呼んでくださります。
コメント 在住者のわたしは、仕事でちょっと嫌なことがあったり、疲れたりした時に伺います。
美味しいのはもちろんの事、モロッコのマラケシュと言う場所で、日本人のシェフが、すばらしいお食事を出されていると言う事に、元気付けられ、また頑張ろうという気持ちになります。







ディアモロッコ/宮本 薫
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