
アズルーと言う町に車で移動と中に見かけたトンネル。モロッコには山が多いのに、私が今まで通ったことのあるトンネルはここだけ。入ったと思ったら抜けてしまう。

「湧き水だ」と夫が言うので見に行くと「シディアリ」のようなミネラルウォーターが湧く場所だった。早速シディアリの空きボトルを持って水を汲みに行く。


水源。生暖かい水が出ている。その場で飲まずに少し冷えてから飲もうと車の中に置いていたら、どちらが本物のシディアリか分からなくなってしまった。両方とも美味しく頂いたのでシディアリと同じような味なのだろう。
*シディアリ【Sidi Ali】
メクネス近郊で取れるミネラルウォーター。モロッコ産の水の中では一番まろやかで甘く人気がある。

山道を走っていると、バイクの集団が通りかかった。私達がエルフードのホテル滞在中、砂漠でラリーが開催されていたので、同じ方向から来た人たちだなあと思って居ると、なんと服に「JAPON」と書いてある。何のラリーか分からないけれど日本選手団だった様子。
くねくねの山道を一台猛烈な勢いで駆け下り出した。うわー、危ない!こんな絶景の中を猛スピードで走ってみたかったのだろうなあ・・・と思うけれどガードレールも無いのに。ゆっくり安全運転中の夫は隣で苦笑。
そろそろおなかが空いてきた。ミデルトに知り合いのホテルがあるので、綺麗だしそこで食事にしようと夫に言うと、そんな観光客向けの食事は嫌、ミデルトの次の町のケフタが美味しいから、そこまで我慢しろと言う。

ミデルトの隣町。(名前は忘れました。)道の両側には簡単なレストランが並び、トラックやバス、車がずらりと止まっている。トラックが沢山止まっているのを見て、「ここ、美味しいのかも。」と思ったけれど、小奇麗なモロッコしか知らない由紀ちゃんは「こんなところ、私一人だったら絶対に入れません。」と少し驚いている様子。

この道沿いに集まっているレストランの数は20軒位。店先に写真の様な鉄製の焼台があり、炭火でお肉を焼いてくれる。

私はタジンが良かったので、お店の人に「タジンは?」と聞くと、「ちょっと疲れているけどあることはあるよ。」と言うお返事。要するに余りお勧めでは無いと言うことらしい。タジンとケフタ、リブを頼むことにする。
レストランの隣にお肉屋さんがあり、頭が付いたままの羊が何頭もぶら下がっている。由紀ちゃん大丈夫かしら?と思って様子を伺うと、写真を撮っているところ。良かった。
夫はお肉が大好き。こういう店に来ると俄然張り切りだす。今日も、ケフタに入れる肉の部位を細かく指定している。夫いわく、「ひき肉」とだけ言うと、一番どうでも良いところのお肉が出てくるので、必ず目の前の羊を見ながら、「こことここのお肉」と言う感じで指示しないと美味しいのが出てこないらしい。挽き立てのひき肉とリブ肉を焼き係りのおじさんに渡し、テーブルで待機。

パンが出てくる。千切ると湯気が出てくるくらいホカホカで非常に美味しい。なんとなくこの店で食事をすることに引き気味の由紀ちゃんに「こんなところでって思うでしょ?でもこう言う店は凄く美味しいんだよ。」と説明した以上、美味しくなくては困るので、とりあえずパンは合格。良かった。

タジン到着。なんだか冷めていて美味しくなさそう。困ったな。「これ、とっても冷たいから、暖めて下さい。」とお願いすると、熱々に暖められたタジンが再登場。パンで頂くには熱すぎるのでフォークを取るとなんとなく汚い。由紀ちゃんはカバンから出したウェットティッシュで拭いている。私は中々美味しいと思ったけれど、感激するほどでは無い。夫は「こんな大きなジャガイモが入っているタジンは子供のときから食べ過ぎてもう飽きた」と言いながら真ん中のお肉ばかり食べている。

お待ち兼ねのケフタ(ひき肉とスパイス、たまねぎ、ハーブなどのハンバーグ)とリブ肉。ケフタは非常にジューシーで美味しい。由紀ちゃんも「これ、美味しいですね~」と言いながらパクパク食べている。良かった。「とってもジューシーだね」と夫に言うと、なぜか自慢げに「そうだろ、肉だけじゃなくて皮と脂身を少しだけ入れてもらうのが美味しいケフタの秘訣なんだ。」とうれしそう。あっという間に無くなってしまった。
周りを見ると皆ケフタばかり食べている。この辺りの標高は2000メートル位。羊の放牧が非常に盛んだから、美味しいと有名なのかもしれない。モロッコでは何故か小奇麗なレストランでは値段は非常に高いのに、美味しいものが出て来ない。なんだか気の抜けたものや妙な味付けのアジア料理など、変なものばかり出てくる。
コックさんがわざと不味いものを作ろうとしているとは思えないから、彼らも外国人は妙なものが好きだなあと思っているのかも知れない。
庶民的なお店の方が競争が激しいのか、新鮮で美味しいものに出会う確率が高い。たまには気取ったお店で美味しい料理を頂きたい。ちょっと残念だ。


通りかかりの風景。伐採されたアトラスシダー。

アズルーに入る直前。ここは野生の猿が居ることで有名な場所。一年前に来たときは静かで猿も沢山居たのに、今日来たらなんと食べ物の露店まで出来ていて、モロッコ人家族を乗せた車が沢山止まっている。猿たちは警戒して余りこちらに寄ってこない。皆携帯のカメラで猿の写真を撮ろうとしている。(モロッコでも大流行中)
ディアモロッコ/宮本 薫 http://www.dearmorocco.com/
最近のコメント