2008年7月21日 (月)

フェズ最終日



フェズ旅日記は今回で終わりです。
フェズのメディナといえば、こういうきちんとした素敵なおじいさん。



あまーいお菓子の量り売り。
マラケシュのメディナでも売られていますが、フェズの方がかわいく見えるのは普段暮らしていないせいでしょうか。







滞在中のリヤドで寛ぐ娘&従兄弟たち。



メディナに娘を連れて行くと、最初は張り切って歩くのですが、途中で疲れて「ダッコー」が始まるので大変でした。
重いので夫に代わってもらいますが、途中で必ず「ママダッコ~」になります。
普通の道でも疲れますが、フェズのメディナの中は障害物で一杯。
狭い路地の中を、人、山のように荷物を積んだ荷車、ロバ、馬が歩いてきます。
子連れで一時間歩いただけで疲れ果てました。



最終日のランチは、フェズでお世話になったモロッコ人の知人宅で頂きました。
メニューはサラダ各種に手作りのパン、フェズでしか採れないと言うプラムに似た果物のタジンに、鶏の丸焼きでした。
この家の女性は彼女一人。
きっと朝から何時間も掛けて作ってくださったのだろうなあと思いながらおいしく頂きました。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月19日 (土)

フェズ・男のカフェ



フェズのメディナは坂が多いので、そろそろ休憩をしようということで案内されたのがこのカフェです。
メディナの何気ない一角にある、狭い階段を上っていくと、



素敵な空間が現れました。
お客さんはおじさんばかり。女性は一人も居ません。
「カフェ」じゃなくて「喫茶店」と言う言葉の方がよく似合う、昔からあるカフェです。
私たちを案内してくれたフェズ人のおじさんは、ここの常連の様子。
多分、地元のおじさんたちが男だけで寛ぎに来るところ、外国人の女性三人+モロッコ人男性二人連れの私たちはどう見てもこのカフェには不似合いです。




年代もののキッチンには水道もガスもありません。
メニューはコーヒーとミントティのみ。



年代を感じさせる道具の一つ一つが素敵です。



ここのコーヒーはトルココーヒー。
非常に細かい粉を直接ポットに入れて加熱します。
ポコポコポコと泡が立ってきたら、そっとグラスに移し変えます。
かなり濃く、甘かったのですが、炭の香りがほんのりしてとてもおいしく頂きました。



出来上がったミントティ。
マラケシュでは、ポットの中にミントを入れて作りますが、フェズやタンジェのカフェで出てくるミントティはこのスタイル。
大き目のグラスに生のミントの葉をたっぷり詰め、上から熱いお茶を注ぎます。

シンプルなカフェにあるのはシンプルな材料ばかり。
コーヒーの豆
砂糖の塊
水のタンク
ミントティが入った籠
お茶の葉
古いけれど清潔に掃除がされた空間
シンプルな椅子
多分数十年は経っているであろう古い白黒テレビ。
炭火のコンロ
モロッコで一番古くから使われているラムネ色のリサイクルグラス
スプーン
砂糖を砕くための金槌

以上。




これは砂糖の塊。
元々モロッコでは、お砂糖は10キロの大きな塊で買い、金槌で割って使うと言う習慣があります。
工場で生産されたものに比べて味わいがあり、お茶がおいしく仕上がるのだそう。



こちらはミントティ用のミント。フェズのミントは香りが違います。



オーダーが入っていない時は、常連客の前にすわり寛ぐご主人。
このご主人は何時からここでコーヒーを入れているのでしょう。
大体、このカフェは何時からあるのでしょう。
そして、ここで出しているようなスタイルのコーヒーやミントティはいったい何時頃からあるものなのでしょう。
時代を超えてしまったような、フェズの町の魅力を凝縮したようなカフェでした。




「カフェは男の世界」

モロッコでは元々カフェは男の世界で、女性がカフェに入ることは非常にはしたない事とされていました。
このカフェも、私たちが入れたのは外国人だから。
モロッコ人の女性は絶対に来ない雰囲気です。
カフェに自由に出入り出来ないなんてつまらないなあと思いますが、昔読んだ本によれば、
男女の世界がはっきり分かれているイスラム圏では、家庭=女性と子供たちが寛ぐ場所、カフェ=男性が寛ぎ情報交換する場所であり、
女性が外で寛がないことの裏返しは、男性はあまり家に居てはならないと言う文化であり、男性は常にアクティブに外出し、常にカフェに顔を出し、情報交換しなくてはならないのだそうです。面白いなあと思いました。

*最近のマラケシュ新市街には女性が寛げるカフェがたくさん出来ています。
おしゃれな内装に綺麗な化粧室。女性を意識した作りです。こういうカフェに入ることは、はしたない事とはされないようですが、その代わりコーヒー一杯の値段が、昔ながらの男性向けカフェでは5DH程度なのに比べ、30DHもします。


ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月15日 (火)

フェズ・ティーポット工房



ティーポット工房

ディアモロッコのティーポットやシルバープレートはフェズで作られているものが多いので、
どんな場所でどういう工程で作られているのかを見学に行ってきました。



形が出来たばかりで、熱を持っているポットを冷ましている工程。



ポットやプレートも含め、模様は全て手作業で付けられています。
コンコンコンコンというリズミカルな音とともに、どんどん柄が出来ています。
たたく作業だけで、どうやって柄をつけるのだろう?と見ていると、作業場の後ろの棚に40種類ほどの金属の型押しスタンプの様なものがありました。
これを柄毎に持ち替えながら、綺麗な模様を作っていく様です。






最後の磨き作業。
細かいおがくずを使い、ぴかぴかに磨きます。



ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月13日 (日)

フェズ・メディナ



結局、タザでランチも兼ねた朝ごはんを食べたのは11時半。
15時頃宿についてシャワーを浴びた後、メディナへ行きました。
最近はサマータイムのせいもあって、8時過ぎまで十分明るいので、まだまだ時間があります。
これから、いつもフェズの商品の取り寄せなどをお願いしている人と合流してメディナを歩く予定です。

フェズのメディナとマラケシュのメディナは、同じ旧市街でも随分雰囲気が違います。
町の色、古さ、匂い、通りの幅。



古びた黄色い壁が素敵だし、その影に沈みこむようにして座っているおじいちゃんも素敵です。
売られているものは、マラケシュの方が素敵で品質も良いのですが、いかにも昔ながらと言うかたくななデザインのものが多く、いったい何年位前から同じ場所で同じものが売られていたのかしら・・・と想像しながら道を歩くだけでワクワクします。



今年はフェズの町が出来てちょうど1100年目にあたる年だとか言うことで、いたるところに旗が飾られたり、修復工事がされて居ました。
外国人の私としては古びた雰囲気が好きで、ペンキ塗りたてみたいになっている部分を見ると、「ああ~こんな色にしなくても・・・」
と思い、出来ることなら古代の壁画や有名な絵を修復するくらいの緻密さできれいにしてほしいと思いますが、
人が暮らしていることや規模を考えると無理でしょう。
今まで1000年間、何度もきれいにされては古びていくと言う歴史を繰り返してきたのだろうなあ。と思います。



それから今回印象的だったことは、もちろんモロッコ人の夫&フェズ人の案内人が居たためもありますが、声を掛けてくるガイドがほとんど居なかったこと。
今までの何度かのフェズ滞在で、モロッコ一ガイドが悪質な町と言うイメージがあったので、拍子抜けでした。



時間帯もあったのかもしれませんが、メディナの人通り自体が少なかった印象です。
まだ寝ているのでしょうか・・・




















こんな動物の姿もマラケシュのメディナではあまり見かけません。
フェズの路地は坂が非常に多く、道が狭いため、今でも動物が荷物を運んでいます。



素敵なディスプレイ。

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2008年7月11日 (金)

マルシェバッグの倉庫



マルシェバッグは、タザの業者→マラケシュの業者(加工)→店頭に並ぶと言う形で取引されていますが、ディアモロッコでは、タザの業者と直接取引をしています。
せっかくここまで来てマルシェバッグを一個も見ないわけには行かないので、彼の倉庫に行ってきました。
こうやって見ると、同じようなバッグが山積みになっているようですが、よく見ると少しずつデザインが違います。
底が楕円になっているもの、まん丸のもの、きちんと立つようにデザインされているもの、模様が入っているものなど。



マルシェバッグの本体は、村の女性たちが内職で製作するため、きちんと同じ形に仕上げることが非常に難しいのですが、どのような形でオーダーをすると一番分かりやすいか、どの形が比較的そろえやすいかなど綿密に打ち合わせしてきました。
来春の新作にご期待ください。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月10日 (木)

やっと村に・・・



やっと村に到着しました。




車や人がたくさん集まっています。
ここで待ち合わせをしていた業者の人と落ち合い、マーケットの中へ。



日用品を売買するための週に一度のマーケット。
マラケシュの近郊でも良く見かけるものですが、ここのマーケットの特徴は



タザのマルシェバッグと同じ素材で出来た麦わら帽子をかぶっている人が多いこと。



新しいもの、ちょっと柄が入っているものなど、よく見ると色々あるようですが、いい年をしたおじさんがみんな麦藁帽子姿。



地元で取れたお野菜。



近隣の村から来た人たちが乗ってきたのであろうロバや馬の待機所。





結構にぎわっていますが、売買されているのは日用品や食品ばかりで、マルシェバッグの姿はありません。



ドアまで売られています。
たぶん、ここの村から一番近いのはタザの町で、タザにも日用品の店やレストラン・カフェくらいしかありませんでしたから、暮らしに必要なものは全てこのマーケットで仕入れるのでしょう。



歯医者(?)の看板。
もちろんちゃんとした歯医者さんではなく、歯を抜くための職人さん(?)が居るだけです。
ちょっとのぞいてみたら、本当に歯を抜いている人が居ました。痛そうですね・・・・
(念のために付け加えておきますが、もちろんマラケシュなどには海外で学位を取得した、腕の良いクリニックが何件もあります。)






マルシェバッグは、ここで売買されていたそうです。
もうすっかり終わって影も形もありません。残念・・・
今度来るときは、4時起きでフェズを出なければ・・・たぶん、早朝7時頃から大口の取引が始まり、終わった頃から一般の村の人々がやってくるのでしょう。



マルシェバッグの原材料を量り売りしているお店がありました。
こういうお店で五キロ単位で売られている素材を持ち帰り、内職でかごを作るのだそうです。
一日に編める数は3個程度。ディアモロッコで輸出しているかごの数は、多い月で4,000個程度。
いったい何人の女性が何日掛けて編んだものなのかと思うと、気が遠くなります。



こんな昔ながらの秤で素材を計ります。



私たちもせっかくここまで来たのですから、参考に素材を買って帰ることにしました。



ふっと後ろを見ると、私たちの周りが人だかりになっています。
観光バスも通らないような田舎の村の子供たち。
アジア人を見るのは生まれて初めてなのかもしれません。
子供たちの後ろには大人も遠巻きにこちらを見ています。
たぶん、今日家に帰ったら、「中国人(田舎の子にはアジア人=中国人です)がマーケットにやってきて、買い物して帰った!」
と話題になることでしょう。



量り売りで購入した素材を持ってもらい、車に向かって歩き出すと、羊を先頭にした行列になってしまいました。
特に何かをおねだりされるとか、話しかけられると言う訳でもないのですが、30~40人ほども集まってしまったので、地元の人と一緒でよかったなあと思いました。



おじさんたちがかぶっていた麦わら帽子を売る人。



マーケットの一角のカフェ。
保守的な雰囲気で、もちろん女性は一人も居ません。



本当は、この後バッグを作っている女性たちの作業を見学したかったのですが、
ここから更に舗装されていない道を何キロも行った村の女性たちであること、外国人などほとんど見たこともないし、写真も難しいと言うことで、今日はどこかのカフェで朝食を頂いてから、フェズに戻り、取引業者のマルシェバッグ倉庫を見せてもらうことになりました。
それにしても、世界中に輸出されているモロッコのマルシェバッグ。
こんな田舎で作られていたとはびっくりです。


ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月 9日 (水)

タザのマーケット



フェズ到着の翌朝、タザのマーケットへ。
タザはフェズから100キロ程のところにある小さな町で、マルシェバッグの産地です。
ディアモロッコでは元々、大西洋岸で作られる「アブダ」と言う種類のマルシェバッグを扱っていたのですが、数年前から「タザ」の方が手触りがよく扱いやすいと言うお客様からのリクエストなどもあり、現在は両方を扱っています。
マルシェバッグは、地方で本体のみ編まれた後、マラケシュやフェズなどで革のもち手などを付けて製品になり、地元のスークで売られたり、輸出されたりします。

長い間、中間業者に外注していましたが、外注だとデザインや品質に限界があります。
出来るだけ早く自社でデザインから製作まで全てできるようになりたいね、と言う話をしていたところ、革のもち手などを付ける職人さんのチームが見つかったため、一ヶ月ほど前から働いてもらっています。外注の時は、デザインを説明するために出向き、なんとなく理解してもらい、出来上がってきたサンプルを見てがっかりし・・・と言うことを繰り返し、ひとつの商品が出来上がるまでに随分時間が掛かっていましたが、自社の職人さんになってからは、私たちが仕事をしているすぐ隣で作業をしているので、何か違うと思ったらすぐに修正することが出来ます。
また、外注と異なり、ディアモロッコの商品しか作らないので、スケジュール管理がきっちり出来たり、彼らも私たちも一緒に商品製作能力を伸ばしていくことが出来ます。

さて、今回タザに来た目的は、そんなマルシェバッグがどのようなところで製作され、どのように売買されているのか実際に見て感じること。
出来ればマラケシュでは出回っていないようなデザインを探すことです。

マーケットは朝7時から始まります。
8時過ぎに到着すれば良いかな、朝食はマーケットの近くで食べよう。と言うプランで、子供とサイーダは留守番してもらい、私たちは7時前にフェズを出ました。
フェズ~タザ間は110キロ。一時間ちょっとで到着する予定でしたが、予想外の山道&悪路で意外と遠く、タザに到着したのは9時ころでした。
はじめて来たタザの町。
モロッコのどこにでもありそうな、新しい町という印象のあまり面白みの無い町です。
小さな町の静かな朝と言う風情で、マーケットが行われている様子はありません。

今日、色々案内してもらう予定の業者さんに夫が電話を入れると「遅いよ。もうそろそろマーケットは終わりだよ。え?タザ?タザだけれどタザじゃなくて***と言う村でマーケットは開かれるんだよ。」
ええ~せっかくここまでこんなに飛ばしてきたのに。
なんと、マルシェバッグのマーケットは、ここから更に40キロほど離れた場所で開かれているのだそうです。
もっと早く教えてくれても良かったのに。
と思いますが、そんなことを今言っても仕方がありません。
とにかく急いでその村に向かいます。



一緒に旅をしている日本人スタッフから「本当にこの道で合っているんですか?」と言う言葉が出るような田舎道。
朝起きてから誰も何も食べていません。
タザのマルシェバッグは世界中に輸出されています。本当にこんな田舎に?
と私も思いましたが、村に近づくと、向こうからマルシェバッグを山積みにした車が一台。
「あ、**の車だ」
いつもマラケシュで会っている、取引業者の一人でした。



車を降りて挨拶しますが、既にマルシェバッグの取引はほとんど終わっているとのこと。
時間を確認すると10時前。7時スタートですから、確かに遅すぎです。
今回は初めてのタザ訪問。実際にどこでマーケットが行われているか分かるだけでも、その遠さを実感するだけでも価値があります。
ビジネスのマーケットは終わってしまっていても、何かその雰囲気を感じられるものが見られるかもしれません。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2008年7月 8日 (火)

フェズ&タザ出張

仕事で、フェズ&タザに行ってきました。
金土日の二泊三日。メンバーは、ディアモロッコ日本人スタッフ二人、子守のサイーダ、夫、私、娘の六人です。

マラケシュ~フェズ
全て高速利用で6時間~8時間。
フェズにはパレジャメイをはじめとする素敵なホテルがたくさんありますが、今回は娘&サイーダ連れなので、家具付きのリヤドを丸々レンタルしました。




メディナの中、バブブージュルードからメインストリートを歩き、路地を入ったところにあるレンタハウス。
縦に長いメディナ独特のつくりで、真ん中に中庭があり、それを取り囲むようにサロンやお部屋が6部屋ほどありました。
17世紀に建てられた家ですが、きれいに改装されていて、フェズの雰囲気満点です。



マラケシュのメディナの家も、中庭を囲む、似たようなスタイルなのですが、フェズの方が閉鎖的な印象でした。
この写真は朝撮ったものですが、光は中庭の上からしかさしませんので、日中もずっと薄暗い雰囲気です。
旅行者として二泊くらい滞在するには雰囲気満点で良いのですが、ずっと暮らすとすると、大変かなあと思いました。

また、縦に長いので、寝室やテラスと一階を行き来するだけで大変です。
家中に段差が多く、子供が居るとちょっと気を使いました。






階段を上がり、二階から見た中庭。
二階からは、一階の様子が伺えますが、光の関係か、一階からは二階の様子がまったくわかりません。
今はアイアンの飾りがつけられていますが、昔はムシャラビと言う木を組み合わせた細工が良く使われていたそうです。
一階に男性のお客さんが来たときに、二階に居る女性が一階から見えないように、でも風は通るようにと言うことでデザインされた伝統的な窓枠ですが、
この家が建てられたころのフェズの街中の女性たちと言うのは、上流階級ほど、ほとんど家から一歩も出ずに暮らしていたと言います。
一日中薄暗い、閉鎖的な空間で、一生を過ごした女性たちは、何を思っていたのかなあ・・・と想像してしまいました。








途中で、主人の甥も合流しました。



ちなみにお値段は、リヤドを丸々レンタルして、100ユーロ~(人数による)でした。
イギリス人の若いカップルがオーナーで、毎日お掃除のメイドさんが入り、とても清潔、タオルやシーツは毎日交換されて居ました。
たぶんオーナーの趣味で、テレビなどの電化製品がまったく無かったので、モロッコ人の夫は退屈していましたが、フェズの雰囲気を感じるには最高でした。

こういう宿は、「地名+レンタハウス、アパートメント」などで検索すると色々出てきます。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2005年11月26日 (土)

◆ケミセットでラグの買い付け

温泉を出て、ホカホカの四人。
とりあえず坂の上のレストラン・カフェに戻りミントティを頂く。
目の前に座っている夫とバブーシュ屋さんの顔がツルツルなのが可笑しい。

「何だろう。なんだかものすごく疲れた気がする。」
と夫。
・・・・温泉は入ったから当たり前じゃない(笑)と思いつつも、日本で温泉に入ったときもそうだったでしょ?と説明すると驚いている。
熱いお湯に入る習慣が無いので意外だったらしい。
これからマラケシュまで500キロくらい運転するのに大丈夫かな。

フェズの近くでバブーシュ屋さんとは別れて、私達は高速に乗ってケミセットを目指す。
ケミセットはラバトとメクネスの間にあるベルベルの町。
観光的には見るべきものは無いが、この周辺は昔からベルベルの村が多く、Zemmourラグ&カーペットの本拠地として有名。
ケミセットと言う町の名前はアラビア語の「ハミース」(木曜日)と言う言葉から来ており、毎週木曜日に大きな市が開かれる。
この市では生活必需品、食べ物のほか、ラグも商われる。
近辺から集まったラグ&カーペットを目当てに外国人のバイヤーも来る大掛かりな市で、非常に面白い。
ただ、ラグ自体は市の日ではなくても卸問屋が集まっている建物があるのでそこに行けば購入可能。

毎年取引している問屋さんへ。
まず、お茶が振舞われる。
ミントとシバのどちらが良い?
ときかれたので、シバをリクエスト。
シバはかなり薬草臭いけれど慣れると癖になる味。

この建物には余り電灯が無いので、明るいうちに選ばなくてはならない。
早速色々広げてもらう。
この間来たときは余りいいものが無くてがっかりだったけれど、今回は古くて魅力的なものがたくさんある。
どんどん選んで50枚位を広いところで見せてもらう。
個性的で面白いけれど色使いが激しすぎるもの、修復不可能な傷みがあるものなどを避けていき、残ったのは30枚位を購入。
もちろん車には乗り切らないので、送ってもらう約束をし、現金で支払い。(こう言うところでは小切手は通用しない。)

今回購入したような、村からそのまま出てきた様なラグ&カーペットは、マラケシュに持ち帰り、ラグ専門の修復職人さんに見てもらい、修復し、クリーニングしてもらわなくてはならない。
職人さんから帰ってこないと、どのような状態になるかは分からない。
修復で失敗するかもしれないし、洗って綺麗にしすぎて味がなくなってしまうものもある。
その後撮影をして、計測してアップ。
古いものばかり一気に出してもなんなので、少しずつゆっくり直してもらって、少しずつアップしていこうと思う。
今日のケミセットもこの間のアズルーも、今回の仕入れは非常に収穫が大きかった。

ケミセットを出たのは6時過ぎ。
真っ暗な道を走る。
ラバト→カサブランカ→マラケシュ。
カサブランカからマラケシュに行く途中、SETTATと言う町までは高速が通っているけれど、その後は一般道。
片側一車線しかない道で、民営バスが危険な抜かし合いをしている。
ぜんぜんスピードの出ないバスなのに対向車線にはみ出して追い抜き、こちらの車線に戻った瞬間に対向車が来たりしてひやひやする。
一台は古い車で無理のある走り方をしているので傾いている。
端から見ているとものすごく危なっかしく見えるけれど、運転している人、乗っている人々には分からないのだろうか。
凄い勢いで飛ばしていくのであっという間に見えなくなった。

深夜マラケシュ到着。

今日の買い付け、デジカメのバッテリーが切れてしまったので、写真はありません。
NICON D70 付属バッテリー。高画質Lサイズの写真を500枚くらい撮影。丸5日持ちました。
昔のデジカメと異なりかなり持ちます。

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2005年11月23日 (水)

◆フェズ焼き物工房

フェズ泊の翌朝、いつもバブーシュベルディを送ってもらっている業者さんとホテルの前で待ち合わせ。
カフェでお茶を頂きながら話をする。
話と言っても、最近のお天気はどうだとか、マラケシュの建築ラッシュは凄いとか、イードの日はどう過ごしたとかそういう話。
仕事をお願いしている人だけれど、仕事の話は余りしない。
お休み中にせっかくたずねて来た人相手に仕事を話をするのは無粋だという感じ。

彼がマラケシュに来たら、うちに呼んでご飯をご馳走するし、私達がフェズに行くとご馳走になる。

カフェを飲み終わると、「今日の予定は?」と聞かれ、今からムーレイヤコブに行くと言うと、「じゃあ温泉に浸かった後、我が家にランチに来い」と言われる。
今日はムーレイヤコブの後、ラグの買い付けでケミセットに行き、そのままマラケシュに帰ると言うと、「うちに来る時間が無いじゃないか!もう一泊していけ」と凄い剣幕で言われるが、別に本気で怒っているわけでは無い。
それくらい激しく勧めないと、誘った気がしないみたい。

私が温泉町に行く前にフェズの焼き物をちょっと見たいと言うと、一緒についてきてくれることになった。
フェズの陶器工房街は町はずれにある。
昔はメディナ(旧市街)の中にあったのが、煙が有害だからと言うことで、町外れに移転したと言う。

今日はまだラマダン明けの休暇中で、お店は一軒しか開いていなかった。
職人さんたちはお休み。
普段はツアー客などでにぎわうところだけれどとても静かだ。

ろくろのコーナー。
穴の中に足を入れて、足で轆轤を回しながら形を作る。

形を整え終ったところ。ここで少し乾燥させてから絵付けする。

絵付けをするところ。
一筆一筆丁寧に手描き。

絵付けが終わった状態。
とても綺麗な色合いで、このままの色調の焼き物があれば良いのに・・・と思う。

釜。昔ながらの燃料(オリーブの枝)で焼いている。日本の物に比べると温度が低めで割れやすい。


焼きあがるとこんな風になる。



こちらは瓦を作っていたおじさん。メクネスやフェズの緑色の屋根はここの瓦で作られている。昔から変わらない色。

ディアモロッコ/宮本 薫 http://www.dearmorocco.com/

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2005年11月22日 (火)

◆オレンジ色の夜のフェズ

アズルーで予想以上に時間が掛かってしまい、フェズに着いたら真っ暗だった。
明朝も早いし寝れれば良いという夫の一声でホテルイビスに宿泊。
・・・・フェズには素敵なホテルが沢山あるのにな・・・・
ちょっと残念だけれど仕方が無い。

ラバトとメクネスのイビスは割りと小奇麗だったけれど、フェズのイビスは少し古びた感じだった。
部屋は非常に狭い。
夫がお祈りラグを敷いて祈っている間にシャワーを浴びていたら、中々終わらなくてシャワーから出られなくなってしまった。
祈っている人の前を横切ってはならないのだけれど、横切らないと通れない位の狭さ。
今日は移動で忙しかったから、今三回分まとめて祈っていたらしい。
イビスは新市街の中にある。
せっかくフェズに居るのだからすぐにでも出かけたい気分だけれど、500キロを一人で運転した夫はクタクタ。
少しのんびりしたいということなので、隣の部屋の由紀ちゃんに声をかけてから、テレビ。
私は余りテレビが好きではなくて、同居人が居なければ一週間くらい見ていないこともあるくらいなのだけれど、(世の中の動きはネットでチェック)夫はモロッコ人。
かなりのテレビっ子。(日本でも言葉も分からないNHKをずっと見ていた。)
普段はアルジャジーラを見ることが多いのだけれど、今日は「緑の行進30周年」と言うモロッコ人にとっては特別な日なのでモロッコのテレビ、2Mを見る。
ちょうど国王の演説が始まるところ。
演説はモロッコの口語ではなく、フスハー(正式なアラビア語)で行われるので、私は殆ど分からない。
政治の話、観光の話、外国人についてなど、テーマはなんとなく分かるのだけれど、それだけ。

夫に断片的に訳してもらった内容は、現在イラクで人質になっているモロッコ人について、外国人の投資は歓迎するなど。
肝心の緑の行進に関する話は聞き逃してしまった。

【ホテル・イビス】モロッコ各地、鉄道駅の近くにある中級ホテル。一泊400~600DH程度。特に何の特徴も無い、ビジネスホテル系。駅から近いので夜遅く到着する場合など予約しておくと安心。

【モロッコの口語】
「ダリジャ」と言う。モロッコで一般的に話されている言葉は、アラビア語をベースにベルベル語の影響を受けている言葉。日本語のカタカナ外来語と同じような、モロッコ訛りのフランス語の単語も沢山登場する。
「フスハー」と言うのは正式なアラビア語で、非常に硬い言葉。
テレビのニュースキャスターや演説などではこのフスハーが使われる。
一般のモロッコ人で話せる人は少ないので、どの程度皆理解できているのかは分からない。

王様の演説も終わり、夫もその気になって来たのでタクシーでバブ・ブー・ジュルードへ。
車はホテルの前に止めっぱなし。
自分で運転すると迷うのでタクシーの方が気が楽らしい。

バブ・ブージュルード前。
昼間のここも良いけれど、夜のちょっと怪しげな雰囲気もたまらなく良い。
街灯はすべてオレンジ色。
映画の中のような雰囲気。

モロッコ中の街灯がこのオレンジ色だったら素敵なのになあと思う。









イード直後だからか、いつもそうなのか分からないけれど、まだ10時前なのに人はまばら。
フェズには働く子供が沢山居るけれど、こんな時間でも10歳くらいの男の子が客引きに来た。
私と由紀ちゃんに話しかけて来たので夫が横から割り込んで、「こら、こんな時間に何をしているんだ。家に帰れ」
と言うと、「良いレストランを知っているから」と頑張る。
「英語話せるの?」
と聞くと、ブロークンな感じで、「もちろん。この辺の観光案内だったら全部英語で出来る。明日の予定は?」
と営業調。
聞かなかったけれど、この調子だと学校には行っていないのだろう。

テレブティック(電話屋さん)携帯電話の普及と共に無くなるのかと思いきや、昔よりも増えているらしい。みんな、電話を「受け専用」に使っていて、自分から掛けるときは電話屋さんで掛ける。



遅くまでにぎわっていたナッツ屋。

ランタンに照らされた緑の屋根。屋根の上を歩く猫。









夕食は門を入って直ぐのテラスがあるレストランで。
内装がちょっと可愛くて、音楽の選曲が良くて、眺めが良いので観光客に人気のお店。
ミントティとタジン、ブロシェットを頼む。

フェズらしい大きなグラスのミントティが登場。
由紀ちゃん、嬉しそう。

そう言えばタンジェもシャウエンもこのスタイルだった。寒いところの飲み方なのだろうか。
タジンは最初の一口は美味しかったけれど、ちょっとパンチに欠ける味。
南部のスパイシーな料理を食べ過ぎたせいか余り美味しく感じられなかった。

味はまあまあでも、このテラスは立地が素晴らしい。三階のテラスに座ると、バブ・ブージュルードの周りが見下ろせる。













ディアモロッコ/宮本 薫 http://www.dearmorocco.com/

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2005年11月20日 (日)

◆アズルー/ラグの買い付け

アズルー到着。
山間の静かな気持ち良い町。
アズルー周辺は、ベルベルの村・小さな町が沢山ありラグ&カーペット作りが昔から盛ん。
マラケシュに山ほど出ているような新しいラグではなくて、本物の古いラグにめぐり合えることがある。

この辺りにラグを買い付けに来るのは一年振り。
お店ではなくて、卸用の倉庫のようなところで購入する。
私:「場所、覚えている?」
夫:「たぶん行けば分かるかも。」
夫:「だけど、もう余りないらしいって言う噂だしアズルーは時間の無駄だよきっと。ケミセットで仕入れれば良いじゃないか。」
私:「でもケミセットにはアズルーのラグ無いし、せっかくだから見るだけ見て、無ければすぐに帰れば良いじゃない」

こんな会話を交わしながら、町の中に入る。
私と夫がこの町で探そうとしているのはBeni M'tirと言う非常の伝統的なラグ。
本物のトライバルラグで、最近では余り織られなくなってきているもの。
色使いや柄が非常に美しく、いつも探しているのだけれど、マラケシュでは殆ど見かけないし、あっても欧米コレクター向けのアンティークショップ。

横じまのもの、横じま×縦じまのもの、チェックのような柄のもの、色々あるけれど、どれも色合いが非常に落ち着いていて綺麗なのが特徴。
大好きな紫が良く使われているのも嬉しい。

遊牧民はテントの床にラグを何枚も重ねて使っていたのだけれど、その一番上に敷く飾ラグがこのラグ。
床に敷くための大きなラグをハンブルと言うのだけれど、ハンブルサイズの場合、160×300位あるものが多い。

まったく、こんなに大きなラグ、日本の住宅でどうするの?
と思うくらい巨大。

と、そんなラグ。

ラグを求めて倉庫にたどり着く。
この倉庫は、普通のお家のようなところにある。
マラケシュでも見かけるような新しいラグが沢山積んであって、ちょっと心配になったけれど、古いベニ・ムティールのラグと言うと数枚引っ張り出してきてくれた。
どれも素晴らしい。
その中でも、凄い!と思えるようなラグがあったのだけれど、残念ながら売り物ではないらしい。
何でも彼のお父さんがスイス人のコレクターに売って、破れてしまったから、修復のために送り返されて来たものだと言う。
修復跡を見せてもらった。
綺麗に直してあるけれど、明らかにここを直しましたという事が分かる仕事。
残念・・・・マラケシュの職人さんに頼んだらもっと綺麗に直せたのに。

ラグの修復は、まったく同じ色の糸を使ってする必要があるから、中々難しい。
修復のプロといわれる職人さんは、色々な毛糸をコレクションしている。
これらは古いけれど余り価値の無いラグの毛糸を解いて保管してあるもの。
こう言う素材はマラケシュの方が沢山あるのかもしれない。

見せてもらったラグの中から、この地方のラグの持ち味である色合いが特に素晴らしいものを選び購入。
ラグを担いで歩くお店の人の後姿を見ているとなんだか凄く幸せな気分。

【アズルー】
山間にあるベルベル人の小さな町。
一応ガイドブックにも載っているけれど、余り観光地っぽくない。
バス駅の周りに大きなモスク、お店、レストランなどが固まっている他は、普通の住宅街が広がっている。

何気ない雑貨店の店先に色とりどりの毛糸が売られている。
新しいラグを織るためのもの。
これで織ると結構きつい色になりそうだなあ、と思いつつも、こんな小さな店で毛糸が売られているなんて凄いなあと思う。

ディアモロッコ/宮本 薫 http://www.dearmorocco.com/

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2005年11月19日 (土)

◆なだらかなアトラス越え

アズルーと言う町に車で移動と中に見かけたトンネル。モロッコには山が多いのに、私が今まで通ったことのあるトンネルはここだけ。入ったと思ったら抜けてしまう。

「湧き水だ」と夫が言うので見に行くと「シディアリ」のようなミネラルウォーターが湧く場所だった。早速シディアリの空きボトルを持って水を汲みに行く。



水源。生暖かい水が出ている。その場で飲まずに少し冷えてから飲もうと車の中に置いていたら、どちらが本物のシディアリか分からなくなってしまった。両方とも美味しく頂いたのでシディアリと同じような味なのだろう。

*シディアリ【Sidi Ali】

メクネス近郊で取れるミネラルウォーター。モロッコ産の水の中では一番まろやかで甘く人気がある。

山道を走っていると、バイクの集団が通りかかった。私達がエルフードのホテル滞在中、砂漠でラリーが開催されていたので、同じ方向から来た人たちだなあと思って居ると、なんと服に「JAPON」と書いてある。何のラリーか分からないけれど日本選手団だった様子。

くねくねの山道を一台猛烈な勢いで駆け下り出した。うわー、危ない!こんな絶景の中を猛スピードで走ってみたかったのだろうなあ・・・と思うけれどガードレールも無いのに。ゆっくり安全運転中の夫は隣で苦笑。

そろそろおなかが空いてきた。ミデルトに知り合いのホテルがあるので、綺麗だしそこで食事にしようと夫に言うと、そんな観光客向けの食事は嫌、ミデルトの次の町のケフタが美味しいから、そこまで我慢しろと言う。

ミデルトの隣町。(名前は忘れました。)道の両側には簡単なレストランが並び、トラックやバス、車がずらりと止まっている。トラックが沢山止まっているのを見て、「ここ、美味しいのかも。」と思ったけれど、小奇麗なモロッコしか知らない由紀ちゃんは「こんなところ、私一人だったら絶対に入れません。」と少し驚いている様子。

この道沿いに集まっているレストランの数は20軒位。店先に写真の様な鉄製の焼台があり、炭火でお肉を焼いてくれる。

私はタジンが良かったので、お店の人に「タジンは?」と聞くと、「ちょっと疲れているけどあることはあるよ。」と言うお返事。要するに余りお勧めでは無いと言うことらしい。タジンとケフタ、リブを頼むことにする。

レストランの隣にお肉屋さんがあり、頭が付いたままの羊が何頭もぶら下がっている。由紀ちゃん大丈夫かしら?と思って様子を伺うと、写真を撮っているところ。良かった。

夫はお肉が大好き。こういう店に来ると俄然張り切りだす。今日も、ケフタに入れる肉の部位を細かく指定している。夫いわく、「ひき肉」とだけ言うと、一番どうでも良いところのお肉が出てくるので、必ず目の前の羊を見ながら、「こことここのお肉」と言う感じで指示しないと美味しいのが出てこないらしい。挽き立てのひき肉とリブ肉を焼き係りのおじさんに渡し、テーブルで待機。

パンが出てくる。千切ると湯気が出てくるくらいホカホカで非常に美味しい。なんとなくこの店で食事をすることに引き気味の由紀ちゃんに「こんなところでって思うでしょ?でもこう言う店は凄く美味しいんだよ。」と説明した以上、美味しくなくては困るので、とりあえずパンは合格。良かった。

タジン到着。なんだか冷めていて美味しくなさそう。困ったな。「これ、とっても冷たいから、暖めて下さい。」とお願いすると、熱々に暖められたタジンが再登場。パンで頂くには熱すぎるのでフォークを取るとなんとなく汚い。由紀ちゃんはカバンから出したウェットティッシュで拭いている。私は中々美味しいと思ったけれど、感激するほどでは無い。夫は「こんな大きなジャガイモが入っているタジンは子供のときから食べ過ぎてもう飽きた」と言いながら真ん中のお肉ばかり食べている。

お待ち兼ねのケフタ(ひき肉とスパイス、たまねぎ、ハーブなどのハンバーグ)とリブ肉。ケフタは非常にジューシーで美味しい。由紀ちゃんも「これ、美味しいですね~」と言いながらパクパク食べている。良かった。「とってもジューシーだね」と夫に言うと、なぜか自慢げに「そうだろ、肉だけじゃなくて皮と脂身を少しだけ入れてもらうのが美味しいケフタの秘訣なんだ。」とうれしそう。あっという間に無くなってしまった。

周りを見ると皆ケフタばかり食べている。この辺りの標高は2000メートル位。羊の放牧が非常に盛んだから、美味しいと有名なのかもしれない。モロッコでは何故か小奇麗なレストランでは値段は非常に高いのに、美味しいものが出て来ない。なんだか気の抜けたものや妙な味付けのアジア料理など、変なものばかり出てくる。

コックさんがわざと不味いものを作ろうとしているとは思えないから、彼らも外国人は妙なものが好きだなあと思っているのかも知れない。

庶民的なお店の方が競争が激しいのか、新鮮で美味しいものに出会う確率が高い。たまには気取ったお店で美味しい料理を頂きたい。ちょっと残念だ。



通りかかりの風景。伐採されたアトラスシダー。

アズルーに入る直前。ここは野生の猿が居ることで有名な場所。一年前に来たときは静かで猿も沢山居たのに、今日来たらなんと食べ物の露店まで出来ていて、モロッコ人家族を乗せた車が沢山止まっている。猿たちは警戒して余りこちらに寄ってこない。皆携帯のカメラで猿の写真を撮ろうとしている。(モロッコでも大流行中)

ディアモロッコ/宮本 薫 http://www.dearmorocco.com/

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