2008年1月 9日 (水)

マラケシュの空港



マラケシュの空港

スタッフが年末年始の休暇のため帰国するので空港に行って来ました。
最近はカサブランカの空港を使っていたのでマラケシュは久しぶりです。
工事中だった部分がオープンしてとても綺麗になっていました。
現代的だけれど、なんとなくモロッコらしい雰囲気もあって素敵です。



ディアモロッコ/宮本 薫
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2007年8月 9日 (木)

田舎の休日



日曜日。
目的もなく、山道をドライブしたいね、と言う話になり、季節はずれのウカイムデン(スキー場で有名な村)へ。



狭い車線のスリリングな山道には対向車も殆どなく、時々ロバが現れるのみ。



山間には、石を積んで作られた民家が見えます。
どんどん発展していくマラケシュの直ぐ隣には、こういう昔ながらの暮らしが残っています。



ドライブの後、小さな村に立ち寄りました。




未だ娘が産まれる前に一度来たことがある道端のレストラン。
写真を撮っていたので覚えていました。



このアンティークな雰囲気がなんとも言えず可愛いのです。



タジンがずらりと並んでいたので期待したのですが、時間が遅すぎて中身は空っぽでした。
仕方が無いのでお茶とオムレツをお願いしました。



オムレツが出来上がるのを待つ間に、ちょっとお散歩です。



道端のロバに乗せてもらいました。



娘より少し大きいくらいの女の子達が遊んでいます、
娘も遊んで欲しそうに手を伸ばしていました。


大きな袋ごと売られていたのは、



見えますか?インゲン豆です。
さすがにこんなに沢山は食べきれないので買いませんでしたが、新鮮でおいしそうでした。





「1人で座れる!」
と言わんばかりに、主張する娘。





ここでもタッチの練習です。



最近数が増えたコカコーラの看板。
よくもこんな田舎まで営業しに来るな、と思えるようなところでも見かけます。





偽物の馬にも乗りました。


「ディアモロッコのもの作り」

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ディアモロッコ/宮本 薫
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2006年4月28日 (金)

◆ベリーダンス

今日は、コントワールに行って来ました。
コントワールはベリーダンス&生音楽が有名なナイトクラブ&レストラン。
私はここのベリーダンスが大好きで、妊娠前はマラケシュに遊びに来た人やスタッフを誘っては良く出かけていましたが、妊娠してからは足が遠のいていました。
今晩は数ヶ月ぶりのベリーダンス。
同行者は、父、父の奥さん、スタッフ二名&私の総勢五名。

私以外は初めていく人ばかりだったのですが、私が一番ワクワクしていたかも。
お気に入りのダンサーはまだ居るかしら?
相変わらずウェイトレスの女性達は美人ぞろいかしら?
いかにもな宝石ジャラジャラなマダムは来ているかしら・・・



私の夫は、モロッコ人。
ガールフレンドならともかく、結婚している、それも妊娠中の妻がこんな場所に出入りする事には眉を潜めます。
別に、私がベリーダンスを踊ったり、お酒を飲む訳でもないし、家から徒歩15分ほどの場所なので、そんなに嫌がらなくても良いのに・・・と思うのですが、まあモロッコ人的には不良外人の巣窟に見えるのでしょう。
実際のお客さんは、マラケシュ在住外国人&観光客達。モロッコ人はチラホラ。
葉巻が似合うスーツの集団や、冬だと毛皮が似合うマダムが居ます。
たまにモデルや女優らしきお客さんも居ます。

マラケシュでベリーダンスを見る事が出来る場所は他にもありますが、一番評判が良いのがここです。
日曜の夜でも満席でした。要予約。






お料理はこんな感じ。
ドリンク:一杯:40程度~
ワイン一本:100DH程度~
前菜:70DH程度~
メイン:100DH程度~















ダンサーは10人くらい。
入れ替わり立ち代りテーブルの前で踊ります。
どこの席に座っても楽しめますよ。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2006年4月26日 (水)

◆ジャマエルフナの夜景

夜のジャマエルフナ

夜景を楽しみに、夜のジャマエルフナに行って来ました。



ジャマエルフナの夜景を撮影するには、「カフェ・グラシエ」の三階テラスがベストポイント。雑誌やテレビの取材で使われる場所です。

「カフェ・グラシエ」ジャマエルフナに面した昔からあるカフェ。ホテルCTMの隣にあります。カフェに入って左側に階段があります。
ここを登っていくと三階テラスに出ます。テラスはワンドリンク制。(一杯12DHほど)はっきり言って暖かいドリンクは美味しくないので冷たいソフトドリンクの方が無難です。



ナッツの屋台。
ナツメヤシ、乾燥イチジク、杏、ピーナッツなどを量り売りしています。







フナ広場名物の屋台。
昔に比べると大分綺麗になったとは言え、とても衛生的とは言えないので、この屋台は上から眺めるくらいにしておいたほうが無難。
どうしても食べてみたい場合はしっかり火が通っていて野菜がメインのハリラ屋台がお勧めです。
ここのクスクスやケバブ、タジンは見かけは同じ料理ですが、モロッコの美味しい家庭料理とは比べ物にならない味です。
揚げ物(古い油を使っている事が多い)ケフタ(ひき肉の素性が分からない)などは避けた方が良いでしょう。







フナ名物、カタツムリの屋台。
「エスカルゴ」と言うと何となくかっこよいのですが、ここで売られているのはどう見ても「カタツムリ」
屋台の足元には生きたカタツムリが沢山入ったバケツが置かれています。





同行のお客さんが「食べてみたい」と言うので5DHの小鉢をオーダー。
かなり癖のあるスパイスで煮込まれています。
私は嫌いなので食べませんでしたが夫に寄ればスパイスたっぷりのカタツムリの煮込みは風邪に効くとか。







夜のジャマエルフナ。
我が家から歩いて15分ほどの所にありますが、スリや変な人も多いので、お客様がいらっしゃった時位しか行きません。
たまに行くと、近所なのに余りにも世界が違う事に驚かされます。






先ほどのカタツムリの口直しにクトゥビア近くの五つ星ホテルのバーへ。
私はもちろんジュースですが、たまにはこういう雰囲気も良いものです。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2006年3月 5日 (日)

◆日帰り旅行 5 モザイクテーブル購入

そろそろ山のふもとのタジン屋さんのタジンも煮えている頃なので下山。
道よりも低いところに雲が掛かっていて幻想的な雰囲気です。

道の途中で見かけた綺麗な段々畑と集落。
手前左側に写っているのは、床材として使える石だそうで、農場で使ったら良い感じになりそうです。

先ほど朝ご飯を頂いたカフェに到着。
タジンはいい感じに仕上がっています。

帰り、マラケシュから10キロくらいのところにあるお店に立ち寄り、モザイクテーブルを買いました。

夫はいつもの習慣で念入りにチェックして、「穴があるけれど大丈夫か?」と聞きます。
自宅で使うものだから良いよ。オーダーして待つのも嫌だし。
と言う事で、現品を買い車に乗せて帰りました。

こちらはモザイクの洗面台。
農場のバスルームにこういう感じのものを使いたいと思います。

こちらは別のお店。
木の家具が面白そうなので車を止めましたが、単なるおみやげ物屋さんで商品数も少なかったので何も買いませんでした。

夕方帰宅。
早速先ほどのテーブルをバルコニーに置いてみます。
サイズも色もぴったり。
可愛いコーナーが出来上がりました。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2006年3月 4日 (土)

◆日帰り旅行 4 ウカイムデンスキー場

話が大幅に脱線&長くなりましたが、ウーリカを通り、山道を走り、雪山が見えてきました。



カーブを曲がったところで突然現れた雪山。
ハレーションを起こしているのかあまり綺麗に撮れませんでしたが、非常に美しい風景でした。



モロッコの田舎にはよくある山道ですが道幅はかなり狭いです。



ウカイムデンスキー場(Oukaimeden)

  • マラケシュから約70キロ
  • 足が無い場合はグランタクシー又はレンタカー。ウーリカまではなだらかな坂道だが、ウーリカを越えるとかなり曲がりくねった山道になる。
  • グランタクシーのチャーター料金は不明だが、定期ルートに当たるので車を探すことは容易
  • チャーターしないで相乗りで行く場合、早めに帰らないと帰りの足が見つからない可能性がある。(ヒッチハイクの欧米人を何組か見かけた。)
  • スキー用具一式のレンタルは簡単に出来る。(一時間25DH~30DH)
  • スキーのシーズンはお天気に寄るが12月から翌年3月はじめ頃まで。
  • シーズンが終わっても春の風景は綺麗らしい。
  • リフトは三基。
  • 初めて滑る超初心者からかなりうまい人まで色々な人が滑っていた。

想像していたよりもちゃんとしたスキー場でした。
雪山の手前には大きなホテルが二軒、小さな宿や週貸しのアパルトマンらしき建物、簡易テントの医療施設、カフェ、スキー用品レンタル、スキー用品販売店が軒を連ねています。
駐車場があり、その向こう側にはスキー用品のレンタル。


シーズン終わり間際の土曜日とあってものすごい人ごみです。
きちんとスキーウェアを着ている人もいれば、普段着で滑っている人もいます。





リフトは三機。写真は初心者用。列が出来ていました。
かなり上のほうまで行くリフトはガラガラ。



モロッコ人6割、外国人4割くらいの比率。





中にはジュラバ&スカーフで滑っている人も・・・



こちらは赤ちゃんを背負ったまま滑るお父さん・・・
彼はこのスタイルのままリフトの列へ。
「赤ちゃん背負ったまま滑るの?」
と聞くと、「ウイ、大丈夫だよ。ゆっくり行くし彼女も喜ぶからね。」
とのお返事。



山の麓辺りでは初心者が多く、レンタルスキー用具のおじさんたちがコーチ役になっていました。











最初は、「見るだけ」と言っていた夫も、余りにも初心者が多いのでトライしてみたくなったらしく、一式借りてきました。
お店のおじさんが一時間付きっ切りで指導してくれています。
(レンタル料一時間25dh/コーチ代一時間25dh)
何故かコーチ役のおじさんとお揃いのアーミーパンツ・・・

最初は歩くことすら出来ません。
腰が引けています。
周りのモロッコ人たちから「怖がらないで!」
と声援が飛ぶ中、真剣に練習。



写真を撮れとうるさいので何枚か撮った後、私は手前のカフェで休憩。
一時間ほど練習して最後は一人で緩やかな斜面を降りられるようになったとの報告です。
汗をたっぷりかいて楽しそう。
この冬の間にもう一度来ることが出来れば今度はリフトに乗って上から滑ってみたいと言っていますが、残念ながらそろそろシーズンは終わり。
来週末が最後のチャンスかも。



写真を何枚か撮った後は、ここで待機。
ちゃんとしたスキーウェアの外国人や、ジュラバのおじさん、家族連れのモロッコ人、色々な人が居て飽きません。
時々、「スキーしないの?レンタルするよ。」「胡桃200リアル胡桃200リアル」(10dh)「お土産にアクセサリーは如何?」
と物売りが回ってきます。
非シルバーのアクセサリー、胡桃、アルガンオイル、オリーブオイル、シバの葉っぱなどが売られていました。



即席カフェの裏手にあったキャンプ場。



駐車場の直ぐ横にはベルベルの伝統的な集落が見えます。

明日は続きの帰りの風景をご紹介します。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2006年3月 3日 (金)

◆日帰り旅行 3 ベルベル人のセンス

前の記事にも書きましたが、モロッコには先住民族であるベルベル人と、後から来たアラブ人が居ます。
(その他にもユダヤ人、アンダルース人などが少々)

ベルベル人 アラブ人
人口の比率(*1) 半分くらい 半分くらい
顔立ち あっさり系お醤油顔系が多い。 彫が深くエキゾチック・ソース顔。
割と色白な人が多い 浅黒い人が多い
建物・インテリア 素朴な自然な色合い・シンプル はっきりとした色使い・ゴテゴテ系
自然 自然に近い暮らし。動物の世話や植物の世話が得意。 自然からは遠い暮らし。家畜の世話などはあまりしたことが無い。
音楽 ベルベル音楽 アラブ歌謡
アクセサリー シルバーを好む。 ゴールドを好む。
外出時の服装(女性) 派手な赤や緑などの柄物。柄×柄の派手派手な洋服姿が多い。保守的な地域の女性がすっぽりとかぶる黒い布にもカラフルな刺繍がある。 地味目の色使い。保守的な地域では真っ黒の布をかぶる。あまり目立たない格好。
家族で話す言葉 ベルベル語、アラビア語 アラビア語、フランス語
仕事・収入 農業が多い。現金収入は少なめ。自給自足的な生活が比率的には多い。もちろん町で暮らしているベルベル人も居る。 現金収入が得られる町の仕事が多い。社長、役職などの仕事もアラブ系が殆ど。もちろん町で貧しい暮らしをしているアラブ人も沢山居る。

(*1)はっきりとした比率は分かっていない。統計や文献によって数値は異なる。

最初は分からなかったのですが、マラケシュで何年か暮らしているうちにベルベル人とアラブ人が見分けられるようになりました。
上の表の様な特徴があります。(私の勝手な印象です。)
モロッコの生活は、ヨーロッパなどではロハス&スローライフ的なものとして注目されることが多くなってきていますが、表を見ても分かるとおり、先進国の人が注目する生活スタイルを持っているのはベルベル人。

近くで集めた天然の素材を使った家作り。
飼っている羊の毛で織ったラグ作り。
シンプルで自然と密着した暮らし。
これは全てベルベル人の生活スタイルです。


私がモロッコで可愛いとか素敵だとか思うのも殆どがベルベル風の物や色あわせ。
不要なものが全く無いシンプルさ、自然の素材から取った色使い。
土色の風景の中に綺麗に映える原色系の女性の服装。

凄く可愛い魅力的な要素が一杯なのに、それを作り出している人々があまり意識していないと言うのもまた素敵。



例えばこんなコーナー。
色合いがとても綺麗。



例えばこんなコーナー。
天井を覆う枝の色と壁の色は保護色の様なベージュ。
鉄の何でもないテーブルとお揃いの色でカフェの名前が書かれて居ます。
計算しつくしたかのようなさし色は水色のグラデーション。





よくあるベルベル民家の扉。
壁の土色と空の青。扉の青が綺麗です。





久しぶりの田舎の風景に「可愛い可愛い」と言っていると、夫が一言。
「お前は都会で育ったからそう思うけれど、この田舎で生まれ育ったら、皆町に出たいと思うんだよ。」
と一言。
確かにそうだろうなあと思います。
先進国の人は、失ってしまったものに憧れてロハスやスローライフが流行り、田舎の人は物質的な暮らしに憧れます。
無いものねだりだなあ。
夫は南部の田舎町で育ったアラブ人。
感覚的には両方分かるのかもしれません。

マラケシュの大通り沿いの便利なアパルトマンで暮らし、ベルベルの暮らしの色使いやスタイルに憧れる私は良い所取りだなあと思うけれど、素敵なものは素敵。
我が家の農場はベルベル風にしたいと思いますが、計算して作ったベルベル風とあまり考えずに自然に作られたベルベル風はきっとどこかが違うのでしょう。

ディアモロッコ 宮本 薫

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2006年3月 2日 (木)

◆日帰り旅行 2 ベルベル女性たち

水がめを抱えて歩く女性。
こういう山間部で暮らしているのは殆どがベルベル系の人々です。
モロッコに元々暮らしていたのはベルベル人で、八世紀に征服民族としてのアラブ人がアラビア半島からやってきました。
戦いに強かったらしいアラブ人は暮らしやすい平野を占領、ベルベル人は自由な生活を求めて山の中に移動しました。
殆どのベルベル人は元々半遊牧生活を送っており、冬は町や村で、春から秋にかけては移動生活をしていましたが、フランス保護領時代の政府の定住化政策により、石造りの家で定住する人が増え、遊牧生活をする人は殆ど居なくなりました。

こんな風に書くと、大昔の歴史のお話のようですが、ベルベル人が定住するようになったのは、たかだか50年、100年前のこと。
彼らのおばあさんやおじいさんの時代のことです。
(もちろん早くから都市で生活していた人々も居ます。)

道沿いで見かけた大きな集落。

無名の集落ですが、有名なアイトベンハッドウと同じような作りです。
アイトベンハッドゥはほぼ観光客のための建物になってしまい、現在生活しているのは数家族のみ、彼らは観光客から得るチップで生計を立てていると聞きますが、この集落では昔ながらの生活が続けられている様子です。
マラケシュ~ウーリカ~ウカイムデンまでの道沿いにはこんな集落が沢山あります。

この入り組んだ建物は、全て近くで手に入る素材/木、土、石などで作られて居ます。
中に入っていないので詳しいことは分かりませんが、きっと、何軒もの家にわかれており、それぞれに人が暮らすスペース、家畜が暮らすスペースがあり、共同の釜や井戸、モスクなどがあるかもしれません。
最近雨が多かったので、草屋根になっているところがあります。
上のほうのバルコニーには手織りのラグが干されています。

段々畑の中に集落があります。

マラケシュからウカイムデンに向かう道は川沿いにあります。
お天気が良かったのであちらこちらで川で洗濯をしている女性を見かけました。
写真に写っている女性は、洗濯物を干した後は、牛を連れて歩いていきました。

イスラム圏の女性と言うと、外で働かないというイメージがあるかもしれませんが、それはアラブ人の習慣です。
ベルベルの世界では、家畜の世話、野外での農作業は女性の仕事です。
男性は何をしているのかと言うと、市場が開かれる日に市に生産物を売りに行ったり買い物をしたり。
その他の日はカフェでのんびりお茶をしたりして過ごしている様です。
家の近くで行われることは農業や家畜の世話も含め女性の仕事。遠くまで出かけていかなくてはならない事は男性の仕事とされているようです。

同じイスラム教徒なのに不思議なことですが、アラブ人とベルベル人の女性をめぐる習慣の違いには色々な理由があるそうです。

1:ベルベル人が暮らしていたのは農村部。外で農作業を行っても、全く知らない外部の人々に見られる可能性が少なかった。

2:女性を隔離する習慣は、土地の相続システムと深く関係している。イスラム法では土地や財産は、女の子にも男の子の半分の相続の権利があるが、女の子が見ず知らずの外部の人と結婚してしまうと土地や財産が分割してしまう。これを防ぐためには一族にとってもっとも有利な相手と結婚させる必要がある。アラブ人の間では昔からイトコ婚が盛んなことが知られているが、イトコ同士結婚すると、財産が分割しないので一番有利であり、一族の力が増す。このような理由で年頃の女の子が外部の男性と恋愛をすると非常に困ったことになる。

地中海一帯で見られる女性隔離の伝統は上記のような理由で始まり、強化されたと言われています。
要するに、勝手な結婚をしないように、一族に取って一番良い相手と結婚するようにと言うことなので、見ず知らずの人の目に触れる可能性が高い町の暮らしでは厳しくなり、可能性が低い村や集落の暮らしではゆるくなる傾向があるようです。

現在のモロッコ女性をめぐる状況は地方により様々です。
ウーリカの様なベルベル人の地域では昔から女性は外に出て農作業などを行ってきました。
マラケシュはベルベル人とアラブ人の比率が同じくらい、外国の影響も多い町なので、かなり開放的です。
ホワイトカラーの管理職など、女性の方が多いのでは?と言う印象がある位です。

フェズやカサブランカは元々アラブ色の強い町なので、状況は異なるかもしれません。
南部のアラブ人の町に行くと、今でも女性は黒い大きな布ですっぽりと全身を覆って歩いています。外でお金を稼ぐために働くという事は殆どありません。

大きな岩の脇で洗濯をする人々。
こっちに上っていらっしゃい!!
と愛想良く叫んでいます。
もちろん道などありません。

車に近づいてきた女の子。
マラケシュからわずか50キロくらいのところで生まれ育ったであろうこの女の子は、どんな人生を送るのでしょうか。
この村で結婚してずっとここで暮らしていくのか、町に出るのか・・・

明日はベルベル人の色彩感覚についてお届けします。

ディアモロッコ/宮本 薫

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2006年3月 1日 (水)

◆日帰り旅行 1 ウーリカでランチ

今日は土曜日。
普段は金曜日に夫婦で出かける事が多いのですが、昨日は忙しくてお互い仕事の一日になってしまったので、今日は朝から車でウカイムデンのスキー場まで行ってきました。
スキーといっても私は妊娠中なので滑れないし、夫は南部の人なので滑ったことがありません。
とりあえず行った事がないのでどんな感じのスキー場なのか見に行こう、と言う感じです。

マラケシュの町からウカイムデンまでは、車で一時間半程度の山道。(70~80キロ)
マラケシュ→(40キロ)→ウーリカ→(30キロ)→ウカイムデン
と言うルートで、途中まではなだらかな山道、ウーリカを越えた辺りから急な山道になります。
マラケシュから山道に入るまでの一直線の道沿いには大きめのおみやげ物やさんや工房、ピピニエ(大型植物店)があり、少し山道らしくなると斜面にへばりつくように建っている民家、牛や羊を散歩しているベルベルの女性たち、山間に作られた畑などがあり、ウーリカを超えるといきなり雲の上に出て雪山の絶景が現れます。
非常に変化に富んだ景色で助手席から見ていても飽きることがありません。
マラケシュから田舎への1日ドライブにはお勧めのルートです。
山道なので運転する人にとっては大変だと思いますが・・・・



今日は夕方には帰ってくる予定だったので、朝早く出発。
マラケシュを出た頃は曇り空で道沿いの店でお花でも買ってマラケシュに戻った方が良いんじゃないのかな?
と私は思いましたが、夫は「最近のお天気は変わりやすいからもう少し行ってみよう」と言います。

ウーリカの辺りまで来ると急に晴れてきました。
気持ちが良いので適当なカフェレストランで休憩兼朝食。
私たちが入ったのはこの写真の向かい側の川沿いのお店。
ウーリカ周辺にはこんな感じの簡単なカフェが沢山あります。
壁に適当に「レストラン/カフェ」などと書いてあるだけで、お店の前にはタジン鍋がずらりと並んでいるのが目印。
テーブルと椅子はプラスチックだし、殆どお金が掛かっていない店構えですが、自然に囲まれて居心地は最高です。



こういうところで朝ご飯といったらやっぱりオムレツとミントティ。
手前のパンは農家のオーブンで焼いたもの。
町中で売られているものよりもずっと美味しいパンです。

そう言えば、とうとう鳥インフルエンザがエジプトでも発見されたというニュースを聞きました。
モロッコで見つかるのも時間の問題でしょう。
夫は気にして鶏肉は一切食べないのに、卵料理は大好きです。同じことだと思うのですが・・・
私は、まだ鶏肉や卵を食べて感染したという話は聞かないのであまり気にしていませんが、美味しい地鶏や卵が食べられなくなったら悲しいです。



火にかけたばかりのタジンを見せて貰いました。
中々美味しそうだったので、帰り道にまた立ち寄りランチを頂くことに決定。
美味しくじっくり煮込んでおいてね。と言い残して出発。

明日は山間のベルベルの暮らしをご紹介します。

ディアモロッコ/宮本 薫
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2005年11月 5日 (土)

◆夕暮れ時のスパイススーク

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10月26日
夕暮れ時のメディナ
四時頃のスパイススーク。
この時間帯の太陽の光が好き。なんとも微妙な角度で照らされたものは皆綺麗に見える。
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スパイス。
ターメリックにパプリカに生姜。
快く写真を撮らせてくれたので、お礼に少し買って帰ろうと、同行のモロッコ人スタッフを呼び止めたら、「駄目、ここのは観光客プライスで高いから!」
と断られてしまった。ま、確かにほんの少し高いかも知れない。

T08

スパイススークには、お風呂用品も売られている。
天井からぶら下がっているのは、網。
海で使われた網の再利用。垢すりとして使う。
波に洗われた微妙な色が綺麗。

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相変わらず観光客で一杯のメディナ。
今年はモロッコ以外の外国で色々問題が多かったため、モロッコに流れてきたツーリストが多く、例年にない混み具合だとか。

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T04

無造作に積み上げられたかごバッグ。
おばちゃんが売りに来ている。紫や緑のバッグが可愛かったので自分用に1個買おうと思って手に取ったら、手の平が真紫に染まってしまった。

T02

スマリン通りで見かけたザクロを売って歩くおじさん。
今がシーズンで、どこのお家のフトールに呼ばれてもザクロを見かける。
我が家にも農場でもいで来たザクロが一杯。

T01

メディナのバブーシュやさんの店先。色とりどりのバブーシュやサンダルがこれでもかって言うくらい並べられていて可愛い。

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2005年10月12日 (水)

◆日本の風景/棚田

T032

魚沼産コシヒカリの産地

日本帰国中、友達と長野県の温泉に行った「ついで」に、新潟県のコシヒカリの産地まで行った。
私は運転しないので、ずっと友達の運転。東京から長野・新潟までは「ついで」と言う距離ではない。
ずいぶんな長距離を走ってくれた。
きっと、「モロッコの田舎はね・・・モロッコの田舎は素晴らしいんだよ」といつもモロッコかぶれなことばかり言っている私に日本の本物の田舎、日本の美しさを見せたいと思ってくれたのだと思う。
この写真は彼女のだんなさんの実家の田んぼ。
美しい風景って、自然の風景でも人工的に作られた風景でも、「全体としてどこも欠けたところの無い一体感」のようなものがあり、そこに身を置くだけでふわーっと安心できるような、大きな心地よさを感じさせるけれど、
ここもまさにそんな場所だった。

水分をしっかり含んだ空気と田の緑の色合いと古い家々がしっとりと溶け合っている。
初めてお伺いする彼女の義理の実家は築100年以上の民家。
立派な一枚板がふんだんに使われている立派なお家だった。

風景だけじゃなくて、例えば家のインテリアでもそんな雰囲気があることがある。
センスがいいかどうかと言う問題じゃなくて、毎日その家の主婦が手を入れ続けていて、子供たちが居て、お父さんが座る椅子があって・・・と言う、毎日の生活から生まれでた家庭の雰囲気。
それもまた、自然が作る一体感と同じくらい心地いい。

それぞれがぴったりの場所にあって、どこも動かせない感じ。
実際は、毎日の生活や農作業でいろいろなところが変わっているはずなのに、一種の生態系のように自然な形が出来上がっている。

ディアモロッコ 宮本 薫 http://www.dearmorocco.com

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